目次
はじめに
こんにちは、missi です。「AWS 環境に WordPress をなるべくお金をかけずに構築していく」のシリーズとして記事を書いています。このシリーズでは、「AWS 上に WordPress を構築するために必要なリソースを最小限に抑え、コストを抑える方法について」お届けしています。前回は「Amazon RDS for MariaDB を作成する」をテーマにお伝えしましたが、今回は「Amazon Linux 2 から Amazon RDS for MariaDB に接続する」をテーマにご紹介したいと思います。
MariaDB に接続するクライアントをインストールする
Amazon Linux 2 から Amazon RDS for MariaDB に接続するためのクライアントをインストールします。
- セキュリティグループを追加する
- MariaDB のアンインストール
- MySQL クライアントのインストール
セキュリティグループを追加する
まず、前回作成した Amazon RDS for MariaDB (参考:Amazon RDS for MariaDB を作成する)に、事前に作成したセキュリティグループ(参考:セキュリィグループと IAM ロールを作成する)を追加します。
Amazon RDS for MariaDB は、デフォルトで TCP ポート 3306 をリッスンしています。 Amazon Linux 2 から RDS に接続するには、RDS セキュリティグループにインバウンドルールを追加する必要があります。
MariaDB のアンインストール
今回はクライアントのみ利用したいので、既にインストールされているサーバーは削除してしまいます。
# 確認
yum list installed | grep mariadb
mariadb-libs.x86_64 1:5.5.68-1.amzn2 installed
# MariaDB のアンインストール
sudo yum -y remove mariadb-libs
MySQL クライアントのインストール
次に mysql クライアントをインストールします。
以下のコマンドを実行して、mysql8.0 のリポジトリを追加します。
# mysql8.0 リポジトリの追加
sudo yum -y install https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el7-7.noarch.rpm
以下のコマンドを実行して、mysql8.0 のリポジトリを有効化します。
# mysql8.0 リポジトリの有効化
sudo yum-config-manager --enable mysql80-community
# 確認
sudo yum repolist | grep mysql
# 実行結果
mysql80-community/x86_64 MySQL 8.0 Community Server 386
以下のコマンドを実行して、mysql クライアントをインストールします。
# mysql クライアントのインストール
sudo yum -y install mysql-community-client
# 確認
mysql --version
# 実行結果
mysql Ver 8.0.32 for Linux on x86_64 (MySQL Community Server - GPL)
Amazon RDS for MariaDB に接続する
RDS エンドポイントの取得する
AWS コンソール で Amazon RDS サービスページに移動し、前回作成した RDS インスタンスを選択します。(参考:Amazon RDS for MariaDB を作成する )
「接続とセキュリティ – エンドポイント」セクションに RDS エンドポイントが表示されます。
データベースに接続する
以下のコマンドを使用して、Amazon RDS for MariaDB に接続します。
# 接続
mysql -h [RDSエンドポイント] -u [ユーザー名] -p
[RDSエンドポイント] は、前項で確認した値を入力します。[ユーザー名] には、RDSインスタンスを作成する際に指定したユーザー名、ユーザー名を入力します。パスワードを求めらるので、こちらも作成する際に指定したパスワードを入力してください。
データベースを確認する
以下のコマンドを使用して、Amazon RDS for MariaDB の状態を確認します。
# データベースの確認
mysql> show databases;
+--------------------+
| Database |
+--------------------+
| information_schema |
| innodb |
| mysql |
| performance_schema |
| sys |
+--------------------+
5 rows in set (0.01 sec)
# タイムゾーンの確認
mysql> show variables like '%time_zone%';
+------------------+------------+
| Variable_name | Value |
+------------------+------------+
| system_time_zone | UTC |
| time_zone | Asia/Tokyo |
+------------------+------------+
2 rows in set (0.00 sec)
# 現在の日時の確認
mysql> SELECT NOW();
+---------------------+
| NOW() |
+---------------------+
| 2023-02-28 10:05:24 |
+---------------------+
1 row in set (0.00 sec)
インスタンス作成時に、パラメーターシートを変更している場合、タイムゾーンがAsia/Tokyo 、現在の日時が JST になっていることが確認できます。(参考:Amazon RDS for MariaDB を作成する)
データベースから切断する
以下のコマンドを実行して、Amazon RDS for MariaDB から切断します。
mysql> quit;
おわりに
今回の記事は以上となります。このシリーズでは、「AWS 環境に WordPress をなるべくお金をかけずに構築していく」をお届けしていますので、ぜひ過去の記事もご覧ください。