Amazon RDS for MariaDB を作成する

サブネットグループとは

Amazon RDS を VPC 内で作成する場合、サブネットグループを作成する必要があります。サブネットグループには、パブリックサブネットとプライベートサブネットの両方を含めることができます。Amazon RDS は、パブリックサブネットからインターネットに直接アクセスできますが、プライベートサブネットにはアクセスできません。

サブネットグループは、同じ VPC 内の複数の Amazon RDS インスタンスに再利用することができます。また、サブネットグループには複数のサブネットを含めることができるため、高可用性や耐障害性を確保することができます。

パラメーターグループとは

パラメーターグループは、Amazon RDS データベースエンジンの動作を制御するための設定の集まりです。

パラメーターグループは、データベースエンジンの設定をカスタマイズするために使用されます。例えば、パラメーターグループを使用して、データベースのキャッシュサイズ、クエリプランキャッシュの有効期間、または接続のタイムアウト値を変更することができます。

Amazon RDS には、デフォルトのパラメーターグループが用意されていますが、必要に応じてカスタムパラメーターグループを作成することもできます。カスタムパラメーターグループを作成する場合、選択したデータベースエンジンに応じて、パラメーターの値を変更することができます。

パラメーターグループは、RDS インスタンスに関連付けられています。RDS インスタンスを作成する際に、既存のパラメーターグループを選択するか、新しいパラメーターグループを作成して使用することができます。また、RDS インスタンスが実行されている間に、パラメーターグループを変更することもできます。

サブネットグループを作成する

まずは、サブネットグループを作成します。
Amazon RDS コンソールのナビゲーションペインで、[サブネットグループ] を選択し、[DB サブネットグループを作成する] をクリックします。その後、以下の手順でサブネットグループを作成します。

1. 名前、説明を入力します。例) yotaro-rds-mariadb-subnet, Subnet group for MariaDB.
2. VPC で事前に作成した VPC を選択します。参考) VPCを作成する
3. サブネットで事前に作成したプライベートサブネットを選択します。参考) VPCを作成する
4. サブネットを追加のセクションのアベイラビリティゾーンで以下 2つを選択します。
   ap-northeast-1a
   ap-northeast-1c
5. サブネットで、事前に作成したプライベートサブネット 2つを選択します。参考）VPC を作成する
6. [作成] をクリックします。

パラメーターグループを作成する

つぎに、パラメーターグループを作成します。
Amazon RDS コンソールのナビゲーションペインで、[パラメータグループ] を選択し、[パラメータグループを作成する] をクリックします。その後、以下の手順でパラメータグループを作成します。

1. パラメータグループファミリーで作成するエンジンを選択します。今回は、MariaDB 10.6 を選択します。
2. 名前、説明を入力します。例) yotaro-rds-mariadb-pg, Parameter group fro MariaDB.
3. [作成] をクリックします。
4. パラメータグループが作成され、一覧が表示されます。
5. 一覧から作成したパラメータグループを選択します。
6. 次に、[パラメーターの編集] を選択します。
7. lc_time_names, time_zone の値を変更します。
   lc_time_names -> ja_JP
   time_zone -> Asia/Tokyo
8. [変更の保存] をクリックします。

MariaDB を作成する

Amazon RDS コンソールのナビゲーションペインで、[データベース] を選択し、[データベースを作成する] をクリックします。その後、以下の手順で MariaDB を作成します。

1. エンジンのオプションで MariaDB を選択します。
2. 今回はなるべくお金をかけずに構築するため、テンプレートで無料利用枠を選択します。
3. DB識別子で任意の値を入力します。例) yotaro-rds-mariadb
4. パスワード、マスターパスワードを設定します。
5. インスタンスの設定で、無料利用枠で利用できる db.t3.micro が選択されています。
6. ストレージは、無料利用枠で利用できる汎用 SSD/20 GiB が選択されています。
7. ストレージの自動スケーリングは、今回はチェックを外しておきます。
8. 接続のコンピューティングリソースで 、EC2 コンピューティングリソースに接続しないを選択して、後で設定します。
9. VPC で、事前に作成済みのVPCを選択します。参考) VPCを作成する
10. DB サブネットグループで、前項で作成したサブネットグループを選択します。
11. パブリックアクセスは、なしを選択します。
12. VPC セキュリティグループで、既存の選択を選択し、事前に作成済みのセキュリティグループを選択します。参考) セキュリティグループを作成する
13. アベイラビリティゾーンで、指定なし。
14. 追加設定のセクションを開いて、DB パラメータグループで、前項で作成したパラメータグループを選択します。
15. バックアップは別に設定するので、自動バックアップを有効のチェックを外します。