はじめに
こんにちは、missi です。AWS は、高機能なクラウドコンピューティングサービスを提供していますが、初めて AWS を使用する場合、コストを気にすることが重要です。ここでは、AWS 上に WordPress を構築するために必要なリソースを最小限に抑え、コストを抑える方法を「AWS 環境に WordPress をなるべくお金をかけずに構築する」シリーズとして、実際に AWS を契約してから WordPress を構築して、その後の運用にいたる手順について紹介していきます。
クラウドサービスの利用料について
クラウドサービスの利用料は、利用するクラウドプロバイダーやサービスによって異なります。一般的に、以下のような料金形態があります。
- 従量制課金
- 利用したリソースやサービスの量に応じて課金される形式です。
- 利用した時間、ストレージの使用量、データ転送量などが計測され、それに応じて料金が発生します。
- 一定期間ごとに請求書が送られ、支払いが必要です。
- 固定料金制
- あらかじめ決められた料金を支払うことで、一定期間内に利用できるリソースやサービスの量が決まっています。
- 例えば、あらかじめ料金を支払うことで、あるEC2インスタンスを1ヶ月間利用することができます。
- 混合課金
- 従量制課金と固定料金制を組み合わせた形式です。
- 例えば、あるEC2インスタンスについては固定料金を支払い、それに加えて利用時間に応じた従量制課金が発生する場合があります。
また、クラウドサービスの利用料金は、利用するリージョンやデータセンターの場所、サービスの種類、使用量、契約期間などによっても異なります。また、クラウドプロバイダーによっては無料枠がある場合もありますので、事前に確認することをおすすめします。
AWS の無料利用枠について
AWSには、無料利用枠というものがあります。無料利用枠は、新規アカウント登録から12か月間または一定のリソースの使用量を超えるまで、AWSの一部のサービスを無料で利用できる制度です。ただし、無料利用枠の規定は変更される場合がありますので、AWSの公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
12 か月間無料: AWS に最初にサインアップした日から 12 か月間、これらのサービスをご利用いただけます。
常に無料: これらの無料利用枠に有効期限はなく、AWS のすべてのお客様が利用可能です。
トライアル: 短期の無料トライアルは、特定のサービスをアクティベートした日から開始されます。
AWS クラウド無料利用枠 | AWS (参照 2023-03-20)
https://aws.amazon.com/jp/free/
以下は、AWS無料利用枠に関する一般的な情報です。
- EC2インスタンス
- 1 か月あたり 750 時間の t2.microインスタンス 1 台を 12 か月間無料で利用できる。
- ただし、EC2に関連する他の料金(ストレージ、データ転送料など)は、無料利用枠には含まれない。
- Amazon S3
- 5GBまでの標準ストレージを12か月間無料で利用できる。
- 標準ストレージ以外のストレージクラスやデータ転送料などは、無料利用枠には含まれない。
- Amazon RDS
- 1 か月あたり 750 時間の、MySQL、MariaDB、PostgreSQL データベースを実行する Amazon RDS シングル AZ db.t2.micro、db.t3.micro、および db.t4g.micro インスタンスの使用時間 (該当する DB エンジン)を 12ヶ月間無料で利用できる。
- 20 GB の汎用 (SSD) データベースストレージ、20 GB のデータベースバックアップおよび DB スナップショット用ストレージ
- ただし、ストレージやデータ転送料、リージョン外へのデータ転送などは、無料利用枠には含まれない。
- AWS Lambda
- 1か月あたり100万リクエスト、最大 320 万秒のコンピューティング時間を無料で利用できる。
- ただし、Lambdaに関連する他の料金(ストレージ、データ転送料など)は、無料利用枠には含まれない。
- Amazon Elastic Load Balancing(ELB)
- 1 か月あたり Classic ロードバランサ―と Application ロードバランサ―間で共有された 750 時間、Classic ロードバランサ―の 15 GB のデータ処理、Application Load Balancers の 15 LCU が12か月間無料で利用できる。
- ただし、ロードバランサーのサイズ、リージョン、およびトラフィックの量に応じて、料金が変わることもあります。
以上が、AWSの無料利用枠に関する一般的な情報です。ただし、上記の情報はあくまでも一例であり、無料利用枠はAWSの規定によって随時変更される可能性があります。最新情報についてはAWS公式サイトを確認することをお勧めします。