目次
Amazon Linux 2023 に Apache 2.4 をインストールするための事前準備とインストール手順および動作確認について、以下にまとめていきます。
事前準備
パッケージリストの更新
パッケージをインストールする前に、パッケージリストを最新の状態に更新しておきます。
以下のコマンドを使用して、パッケージリストを更新するには、dnf update コマンドを実行します。
# パッケージリストの更新
sudo dnf -y update
インストール可能なパッケージの確認
有効なリポジトリーでインストール可能な Apache のパッケージ一覧を表示します。
パッケージ一覧を表示するには、dnf list コマンドを実行します。
# インストール可能なパッケージの一覧を表示
sudo dnf list --available httpd
# 実行結果(例)
Last metadata expiration check: 1 day, 1:03:00 ago on Fri Jul 7 15:02:52 2023.
Available Packages
httpd.x86_64 2.4.56-1.amzn2023 amazonlinux
この例では Apache 2.4.56 がインストール可能なことが確認できます。
Apache のインストール
Apache をインストールする
パッケージをインストールするには dnf install コマンドを実行します。
# Apache をインストール
sudo dnf -y install httpd
Complite! と表示され、インストール完了です。
インストールバージョンの確認
以下コマンドを実行し、インストールされた Apache のバージョンを確認します。
# インストールされている Apache のバージョン確認
httpd -v
# 実行結果(例)
Server version: Apache/2.4.56 (Amazon Linux)
Server built: Mar 15 2023 00:00:00
この結果では、Apache/2.4.56 がインストールされていることが確認できます。
Apache の起動と自動起動設定
Apache を起動する
サービスを起動するには sytemctl start コマンドを実行します。
# Apache を起動する
sudo systemctl start httpd.service
Apache の起動確認
サービスの起動を確認するには sytemctl status コマンドを実行します。
# Apache を起動する
sudo systemctl status httpd.service
# 実行結果(例)
httpd.service - The Apache HTTP Server
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/httpd.service; enabled; preset: disabled)
Active: active (running) since Sat 2023-07-08 16:16:57 JST; 16min ago
<<以下省略>>
Active の行に active (running) と表示され、Apache が起動していることが確認できます。サービスが起動していない場合 inactive (dead) と表示されます。
Apache の自動起動を有効にする
システム起動時に Apache が自動的に起動するように、サービスの自動起動を有効にします。
サービスの自動起動を有効にするには systemctl enable コマンドを実行します。
# Apache 自動起動の有効化
sudo systemctl enable httpd.service
# 実行結果
Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/httpd.service → /usr/lib/systemd/system/httpd.service.
Apache 自動起動設定の確認
サービスの自動起動設定を確認するには systemctl is-enabled コマンドを実行します。
# 自動起動有効化の確認
sudo systemctl is-enabled httpd.service
# 実行結果
enabled
enabled と表示され、Apache の自動起動設定が有効になっていることが確認できます。自動起動設定が無効になっている場合 disabled が表示されます。
Apache の動作確認
curl コマンドで確認
Apache が正常に動作しているかを確認します。
サーバーにログインした状態で、curl コマンドを実行します。
# curl コマンドで確認
curl -s http://localhost
# 実行結果
<html><body><h1>It works!</h1></body></html>
ページのソースが表示され正常に動作していることが確認できます。
ブラウザで確認
ブラウザを開いて、インスタンスの IP アドレス (パブリック) を入力して表示を確認します。
ブラウザからアクセスする場合、インスタンスに対してセキュリティグループで許可をする必要があります。
It works! と表示されブラウザから正常に表示されていることが確認できます。